息子たちへ(シリーズ)

『息子たちへ』 其の三 自分のお宝を鑑定したくなったら

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 正月休みに、実家から古びた木の箱を持って帰ってきた。
 大きさは二十センチ程度で、中身は私のものだ。どこへ行ったかわからず仕舞いになっていたが、昨年末の大掃除の際、二階の押入れの奥深くに埋もれているのを母が見つけ出してくれたのだ。
 私にとって大事なものが入った、所謂「宝箱」だったので、正直ホッとした。

 仕事始めから数日が経って落ち着いた頃、久しぶりに宝箱を開けてみることにした。まるで初めてのことのように、心は躍っていた。忘れていたものが入っている可能性だってある。思わず笑みが零れる。
 静かに勿体つけるようにして、ゆっくりと蓋を外すと、箱一杯に詰め込まれた、形や大きさの違う宝物が私の目の中に飛び込んできた。
 始めに手にしたのは、親指よりひと回り大きな青いスポーツカーの消しゴムだった。それとは別に、車種の違う黄色いものもある。
 小学生の頃、近所に住んでいた二つ年上の少年『しんちゃん』にもらったものだ。しんちゃんは幼稚園の頃からの遊び友達たったのだが、しんちゃんが両親の仕事の都合で引っ越すことになってしまった。泣きながら見送る私の手に、しんちゃんは「これからもずっと友達だからな」と、この二つのスポーツカーを握らせてくれた。
 しんちゃんは、今頃どうしているんだろうか。
 
 次に手にしたのは、黒革の小銭入れだ。中には祖父からもらった昔の硬貨が入っている。
 ボタンを外して中身をテーブルに広げてみた。全部で十枚ほどある。五十銭硬貨から、古い百円硬貨までと種類も様々だ。よく見ると、パチンコ屋のスロットのメダルが一枚混じっていた。
 誰だ、こんな物入れたのは……。
「何を一人でニヤニヤしてんの?」
 食後のコーヒーを運んできてくれた妻の美智子が、からかうように尋ねてきた。
「この前、実家から持って帰ってきた宝箱の中身を見てたんや」
「へえ、そうなんや。ウチにも見せてや」
 妻は私の正面に腰掛けて、「どれどれ」と興味深そうに宝箱の中を覗き込んだ。
「これは何? 『3 キンノタテガミ』って書いてあるけど……」
「それは俺が好きやった馬の引退レースの馬券やな。伝説の三冠馬や言われて、凄かったんやで。日本中の競馬ファンが魅了されたと言っても過言じゃないやろうな」
「ふーん」
『キンノタテガミ』の魅力について、熱く語ってやるつもりだったのだが、妻にはあまり興味のない物だったようで、「じゃあ、これは?」とすぐ別のお宝に話を移した。
「それは『週刊少年ホップ』で、連載漫画のテレカが買えるっていう特別企画があってな。漫画家の先生がその時のためだけに書き下ろしたイラストが入ったテレカなんやで。限定販売やったから、今ならプレミアもんやな」
「ふーん」
 今度もリアクションは薄い。お宝自慢というわけではないのだが、やはりそれなりの反応がないと面白くない。
「あのな、ミッチー。ここにあるのはヒジョーに価値のあるもので……」
「わかってる。わかってるって……」
 いや、絶対わかっていない。その証拠に妻の視線は次の物に向けられていた。
「これは何? 手紙みたいやけど……」
 手紙と聞いた途端、私の心臓の動きが急に加速した。体中の血という血が頭のほうへと集まるのがわかった。四隅の黄ばんだ白い封筒に、丸みを帯びたかわいらしい字で私の名前が書いてある。
「そっ、それは……やな。そう。それこそ何の面白味もない代物で……ミッチーには、本当にこれっぽっちの価値もないものやで。他の物を見せたろう」
 私と妻、ほぼ二人同時に手を伸ばしたが、妻のほうが一瞬早くその手紙を箱から抜き取った。
「城戸朋美って誰? もしかして、これってラブレター?」
 ようやく価値あるものを見つけられたとでも言いたげに、妻は一人ではしゃいでいる。
「違うよ」
「隠さんでもええやん。あんたも結構やるやん。なあ、読ませてもらってもええか?」
「違うって」
 私の言葉など聞かずに、妻は封筒の中身に手を伸ばした。
「違うって言うてるやろ!」
 思わず大声が出た。
 妻は突然のことに驚いたようで、パチパチと瞬きを繰り返している。私が右手をそっと差し出すと、静かに手紙を返してきた。半分外に出かかった便箋を、私は封筒にそっと戻した。
「これはな。フラレターや」
「フラレター?」
「そう。フラレター」

 小
 
 城戸朋美は、 私が高校三年生の時、密かに想いを寄せていた女の子だ。
 そう、密かに……本当に人知れずだった。
 彼女のことを初めて知ったのは、六月の末に行われた体育祭。
 隣のクラスである五組の応援席にその姿を見つけた。
 ほのかに紅色の混じった美しい白い肌、肩の辺りで切りそろえられた艶やかな黒髪。小さな顔に目、鼻、口がバランスよく並んでおり、二重瞼の長い睫毛が印象的だった。
 賑やかに騒ぎ回っている女子たちの中で、静かに控え目にしていることから、クラスでもあまり目立たない大人しい子なんだろうなという印象を受けた。
 私は瞬く間に彼女の可愛さに魅了され、名前が知りたくなった。それとなく席を立ち、五組の応援席の後ろ側に回って、彼女の背中を確認した。体操服に張られたゼッケンに『城戸』と書いてあった。

 私と彼女はすぐに仲良くなった。始めは挨拶程度だったのが、授業のことや友人のこと、受験のことなどを話すようになり、やがては二人で一緒に帰るようになった。
 
 私の頭の中では、だった。
 現実は大きく違った。
 彼女と話をするきっかけがなかったのだ。五組と六組、教室は隣だが、彼女との距離は果てしなく遠かった。友人すらいない余所の教室に入っていって、「はじめまして」と言えるような度胸は、私にはなかった。時折、廊下ですれ違っても、彼女の周りにはいつも女友達がいて、話し掛けられなかった。
 彼女とどこかで接点を持つことができないかも考えてみたが、部活もしていなかったし、クラス混合で同じ授業を受けることもなかった。電車通学ならチャンスもあったかもしれないが、私の母校は地元民からの要望でできた高校だけあって、全校生徒の実に八割近くが自転車通学で、彼女も私も例外なく、そちら側だった。
 私にできたのは、五組の前を通りかかるときに、窓から人知れず彼女の顔を垣間見ることと、「いつかどこかで彼女がハンカチを落してくれますように」と神様にお願いすることのみ。

 十二月の半ばになり、ようやく神様は私の願いを聞き入れてくれた。
 放課後の自転車置き場、私が自転車の前かごに鞄を放り込んだところに、偶然、彼女がやってきたのだ。私は一人だったし、彼女の周りにも顔見知りらしき者は誰もいなかった。
 ついに待ちに待ったチャンスが訪れたのだ。ただ時間はあまりなかったため、素早く行動に移る必要があった。
 軽く深呼吸をして、瞬間的に覚悟を決めた。
(よし!)
 心の中でそう叫び、彼女のそばへ行こうと足を踏み出した……つもりだった。実際には一歩も彼女に近付いてはいなかった。頭の中は真っ白で、体は硬直していた。
 視線の先にいる彼女は、赤い自転車にキーを差し、着々と帰り支度を進めていた。まるでテレビの中の女優を一方的に眺めているような感覚だった。
 ぼんやりとその場に立ち尽くす私を気に留める様子もなく、彼女は私の視界から消えていった。
 ようやく巡ってきたチャンスを活かせなかった。「その時」がやってきたらを何度も想像して、シミュレーションは充分にできていたはずだった。しかし実際にその場に居合わせると、緊張で動けなかった。
 失敗の理由は言うまでもなく、私が臆病だったからだ。
 今回はあまりに突然だったからうまくいかなかったが、次は「きっとうまくやれるさ」と自分を慰めた。
 いや、本当は次なんてないことは充分わかっていた。
 結局、思った通り、二度目のチャンスは訪れないまま、卒業の日を迎えた。

 私は自分の不甲斐なさは棚上げして、彼女のことを諦めようとはしなかった。
 高校を卒業してしまい、彼女の進路もわからない。家が近所というわけでもない。再び会える可能性はほぼゼロだった。
 しかしただ一つ、彼女に想いを伝える方法があった。
 ラブレターだ。
 当時はケータイやメールなどなかったが、個人情報に関してはまだ甘く、卒業アルバムに全員の住所が載っていたのだ。
 直接声を掛けるときのような躊躇いはなかった。手紙ならば、緊張もしないため、即決断に繋がった。今思えば、それがむしろ「やはり私は臆病者だ」と証明したようなものだったが、その時は気にも留めなかった。
 なるべく上品な白い封筒と便箋を買い、ペンは黒のボールペンを選んだ。小学生のとき、書道を習っていたので、字はそこそこ綺麗なつもりだった。
 手紙には、突然のことに対する謝罪から始まり、彼女のことを知った経緯、ずっと好きだったこと、機会がなくて話し掛けられなかったこと、そしてまずは友達になって欲しいということを綴った。
 自分が納得するまで、書いては捨てを繰り返した。
 手紙をポストに投函する際には、「どうぞ、うまく行きますように」と手を合わせた。

 それ以来、郵便配達員がやってくる時間に自宅のポストを覗くことが日課になった。幸い、大学が始まるまでは、自宅で過ごすことが多く、そのくらいの時間はあった。彼女から送られてくる返事の手紙を、専業主婦である母に先に見つけられてしまうことだけは避けたかった。
 手紙は来なかった。
 ポストを開ける前の期待と緊張感、それを裏切られたときの失望感に何度も踊らされ、私は日増しに疲れていった。
 考えてみたら、「男ならもっと積極的に行動して欲しかった」と思うのが女性だろう。人知れずじっと見つめられていたうえに、手紙を送ってこられるなんて、気持ち悪がられたって文句は言えない。
「また失敗したな」と自分自身の浅はかな行動を後悔し、笑うしかなかった。
 それでもまだ完全に諦めたわけではなく、私はポストの中身をチェックすることを続けた。
 
 そして待ちに待った瞬間が来た。
 手紙を出して十日が過ぎた頃、DMと公共料金の請求書に紛れて、私宛の白い封筒がポストに入っていたのだ。裏面には確かに、『城戸朋美』と書かれてあった。
 自分の部屋に戻った私は、震える手で彼女の手紙を開封した。心臓は破裂してしまいそうなほどに伸縮を繰り返していた。
 
『ヒロハルさんへ

 はじめまして。城戸 朋美です。
 お手紙ありがとうございました。そして返事が遅くなってゴメンなさい。
 手紙を読んだときは、本当にびっくりしました。
 私はどちらかと言うと内気な性格で、あまり目立たないほうですから、誰かから好きだと言われることもありません。だから自分の知らないところで、そんなふうに思っていてくれる人がいるなんて考えてもみませんでした。
 驚きもそうですが、それ以上に有り難いなという気持ち、嬉しい気持ちが大きいです。
 本当にありがとうございます。

 でも私はヒロハルさんにお会いすることはできません。
 私には好きな人がいます。実るかどうかもわからない、ただの片思いです。
「友達からと言っているんだから、別にいいかな」という気もしたんですけど、そんな中途半端な気持ちでヒロハルさんに会うことはとても失礼だと思いました。
随分と考えた結果、最終的にやっぱり会わないほうを選びました。
 本当にゴメンなさい。

 どうかヒロハルさんにいい人が見つかりますように。
 お元気で。 城戸 朋美』
 
 予想通りだった……とは言え、やはり落ち込んだ。
 しかしそんな気持ちも長くは続かなかった。
 例えば、何の返事もせずに無視することもできたはずなのに、彼女は返事をくれたのだ。社交辞令かもしれないが、文面からその優しさはちゃんと伝わってきた。
 結局、恋は実らなかったが、それだけでもう充分だった。
 彼女を好きになって良かった。心からそう思えた。
 
 私はもう一度だけ、彼女に手紙を送ることにした。
 精一杯の感謝の気持ちを込めた手紙を……。 
 
 小

 渇いた喉に潤いを与えるため、私はコーヒーを一気に飲み干した。苦みの中に微かに甘さの利いた、妻の淹れるコーヒーが好きだ。
 そう、まるで人生のような味だ。
 妻だって私のピュアな恋バナに随分うっとりしたはずだ。「いい恋したなあ」なんて、ちょっと気の利いた言葉を返してくれるかもしれない。
 妻は目を閉じ、まるで私の話の余韻に浸るような表情でコーヒーを飲み、カップを静かにテーブルに戻した。 
「ふーん」
「って、興味ないんかい!」
 妻のリアクションは馬券やテレホンカードのときと、それほど差がなかった。
 やはりこの人にはわかってもらえなかったか。
「いやいや、そういうわけじゃないんやけどさ。何ていうかな、もっと積極的になってたらうまくいった可能性もあったんとちゃうかなと思ってさ」
「それは仕方ないよ。誰もがミッチーみたいに行動派じゃないんやし」
「でもさ、結局、本気じゃなかったってことにならへん?」
「うーん。そこで本気度を計られると辛いもんがあるなあ。当時の俺には思い切ったほうやってんから」
「ふーん。そんなもんかなあ。私やったらガンガン行くけどなあ」
 妻は二つのコーヒーカップを手にして、キッチンのほうへ消えていった。 

 妻には、きっとこの手紙の価値なんて永遠にわからないだろう。
 それでも構わない。私にとっては大切な宝物だから。
 
 表面に付いた埃をさっと払って、私は箱の中に手紙を戻した。

 息子たちへ
『自分の宝の価値を誰かに決めてもらう必要はありません』



 皆様、こんばんは。ヒロハルです。
 八少女 夕さんのブログ『scribo ergo sum』で行われている企画『scriviamo!』にこちらの作品で参加させていただくことにしました。

 八少女さんの作品とのコラボが良いと思ったのですが、如何せん、まだまだお付き合いが浅くて、コラボできるほど作品に触れさせてもらっていません(八少女さん、ゴメンなさい)。

 そこで今回は、私がどんな人間で、どんな作品を書くのかを詳しく知ってもらうために、自己紹介的な意味合いでこちらの『息子たちへシリーズ 其の三』で行くことにしました。

八少女さんのブログはコチラ⇒『scribo ergo sum』
洗練された文章は、「マジすごい」です。

ちなみに、『息子たちへ』シリーズの其の一、其の二は以下よりどうぞ。
『息子へ 目次』

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~ Comment ~

NoTitle 

もっと臆病だったわたしはラブレターの一枚すら書いたこともないです(^^;)

本とゲームとに逃避してました。まあその後を振り返っても凄まじい甲斐性なしですからそれがいちばん賢明だったと思ってますが。

ポール さんへ 

まあ、ラブレターは書いたことある人のほうが少ない気がします。

今はメールなんですかね。

本とゲーム。それもまたありです。

ありがとうございます。 

その1から続けてよみました。
フィクションだということですが、お人柄のにじみ出る作品ですよね。ごく普通に生きている人間の、飾らない目線で語られるショートストーリー、クセになります。

さて、せっかくなので、この朋美さんとヒロハル君、そのままお借りします。たぶん設定は壊していないと思いますが、「違うな」と思う所があったらスルーしてくださいませ。

もう書き終わったのですが、一時間くらいの差でウゾさんからの報告が早かったので、今日はウゾさんへの返掌編になりました。こちらへの返掌編は次回、今度の水曜日になります。それまでお待ちくださいませ。

八少女 夕さんへ 

1から順番に読んでくださったそうで、ありがとうございました。
そうですね。できるだけ、日常の視点から書くことを心がけた作品ではあります。

返掌編のほう、楽しみに待っています!
ありがとうございます。

NoTitle 

ヒロハルさんのこのお話はどこか本当のようで、いや、ほとんど実話ではないかと思ってしまうほどに現実感がありますね。

うちにもしょうもないものがあって・・・
いやいや、しょうもなくないんですけど、本人にとっては。ね^^

けい さんへ 

ドキッ! 
実話とまではいきません。半フィクションです。笑。

> うちにもしょうもないものがあって・・・
> いやいや、しょうもなくないんですけど、本人にとっては。ね^^

そうですよ。宝の価値を誰かに決めてもらう必要はないです。

NoTitle 

初々しさの香る、いい思い出ですね。
ラブレターを書く…。青春だなあ。
でも、やっぱり勇気がいりますよね。

女の子としてはやっぱり正面切って告白される方がうれしいのでしょうが、これはこれで、味わい深いかも。
ヒロハルくん、がんばりました。
たとえ玉砕しても、価値ある敗北です。
その手紙、やっぱり宝物なんですね^^

夕さんの返掌握も楽しみです。

lime さんへ 

ラブレターでもやっぱり勇気はいりますね。
今の若い子はメールとかLINEなのかな?

でもやっぱり告白は面と向かってが男らしくていいかもしれませんね。
男である私もそう思います。
もちろん、歳を取ったからこそ言えるセリフのような気がします。

私も夕さんの返掌編楽しみです。

本当だ 

きっとフィクションのふりをしたノン・フィクションに違いないわ、と思いながら拝読いたしました。
(松本清張を最近読み返しているから、妙に実話をもとにした…に敏感(゜-゜))
この、何だろうなぁ、そこあるのに手が届かない、しかも一歩を踏み出せない、甘ったるい感じ、本当に10代の初々しい気持ちが伝わってきます。そして思い切ったけれど、うまくいかなかったり、うまくいかない中に一生懸命の思いやりがあったり。
返歌を期待している物語には見えない、ちゃんと完成したお話であることが素晴らしいと思いました。

実は……あることを考えていたのですが……
もしかして、朋美さんの好きな人もヒロハルさんだったとか、なんてね。朋美さんは名前と顔が一致していなくて、実は好きだったんだけど、思いを打ち明けられなくて、ラブレターをくれた人がその人だとは気がつかなくて……二人は気持ちは向いていたのに、気がつかないまま、そんな青春の一コマ、なんてのもいいなぁと。
でも、結果的には、この奥さんでよかったと思います(*^_^*)
お宝探偵団を見ていても、奥さんは信じていなくて、それが実際に値打ちものでも、値打ちのないものでも、どちらでも反応が微笑ましいのですよねぇ。夫婦って、そういうあれこれがあるからいいのですね。

大海彩洋 さんへ 

半フィクションです。

そうそう! その甘ったるさなんですよ!
それが未だに心地よくて。でも10代のときはそれが辛くて。

大海さんの描いた青春のヒトコマ。だったら良かったんでしょうけどね。

八少女さんにいただいたお話もまた私にとっての宝物になりました。
コメントありがとうございました!

こんばんは~。 

宝箱、サキにはそういう物は無いですね。
でもね、先はなんだか持っているみたいなんですよ。
男の人って結構そういうの持ってるものなのかな?
中から1つ1つ取りだして、それぞれの思い出を拾い出して行く。
奥さんの美智子さんの反応がとても楽しかったです。
「ふーん」って、あぁ、こんな風に反応するんだろうな。
手紙が出てきた時のやり取りなんか最高です。
関西弁もきまってますし。(自分が喋っていても結構難しいものです)
そして、静かに手紙を返してきた美智子さん、優しい!

>もっと積極的になってたらうまくいった可能性もあったんとちゃうかな

そう。サキもそう思いますが、これは部外者が客観的に見てそう思っているだけなんですね。
当の本人は正に冒険の真っ最中で、その時の本人の精一杯の力を出していると思うんですよ。
当たって砕ける、そういう選択もあったのかもしれませんが、こういう甘苦い思い出として終わってもしょうが無いと思いました。
朋美さんの優しさが際立ちます。
とても素敵なお話しでした。

あ、この思い出の価値はサキが決められることでは無いですからね。
この物語の主人公。ヒロハルさんの決めることですもの。

山西 サキ さんへ 

宝箱はなくても宝物はありますよね?
男は結構そういうのが好きだとは思いますね。女性はどちらかというと、実用性の高いものを好む気がします。
だから熱く語られもあまり価値が理解できないんでしょうね。

サキさんの言うように、当時のヒロハル少年にはこれが精一杯の冒険だったと思います。
そして朋美さんもそれに誠実に応えてくれた結果なんだと思います。
やはり宝物ですね。

 

うーん、面白かったです。
ヒロハルさんの恋バナ、堪能させていただきました ^^

文章が丁寧に綴られているので、切なさが倍増したかんじです。

奥様はなかなか積極的な方みたいですね。あだ名が西幻の姉と同じなのも面白かった♪

西幻響子 さんへ 

いえいえ、西幻さん。
これ、あくまでフィクションなんで。笑。
半分フィクション、半分ノンフィクションです。

西幻さんのお姉さんもミッチーですか?
それは奇遇ですね。

ありがとうございました。
良かったら、其の一、其の二も読んでくださいね。

NoTitle 

こんばんは。

いつも掲載してからコメント書くまでに間が空いてしまいますね。
申し訳ないです。

ラブレターですか。
ボクも過去にそういったものを出した記憶があるので、どこか親近感を覚える話でした。
最終的には失恋ですけど、互いに納得できる終わり(始まってもいないので、この表現が適切かはわかりませんが……)だったのではないでしょうか。

そして最後の文。
確かに、たいていの宝物は思い出ありきですからね。
誰かに価値を共有してもらわなくてもいいだと、本当にそう思います。

心温かくなるお話ありがとうございました。

栗栖紗那 さんへ 

> いつも掲載してからコメント書くまでに間が空いてしまいますね。
> 申し訳ないです。
そんなの全く気にしないで下さい。コメントは随時受け付けておりますので、感謝です。

栗栖さんもラブレターを? 
結果的にはダメでも、自分が悔いを残さなければ、それでいい思い出、宝物になり得るんでしょうね。
ありがとうございます。
またお越し下さい。


>
> ラブレターですか。
> ボクも過去にそういったものを出した記憶があるので、どこか親近感を覚える話でした。
> 最終的には失恋ですけど、互いに納得できる終わり(始まってもいないので、この表現が適切かはわかりませんが……)だったのではないでしょうか。
>
> そして最後の文。
> 確かに、たいていの宝物は思い出ありきですからね。
> 誰かに価値を共有してもらわなくてもいいだと、本当にそう思います。
>
> 心温かくなるお話ありがとうございました。
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