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【  2017年01月  】 

『果てへ』 -後編-

忙しい人たちへ(掌編集)

2017.01.12 (Thu)

  胸の辺りをそっと撫でてみる。 致命的とも言える場所を二度続けて撃たれたにも関わらず、俺は生きている。それどころか傷一つ付いていない。仲間たちが無事だというのも、嘘ではないのだろう。「やはりあの城は『果て』に通じていたんだな」「いや」と、男は首を横に振る。「あの城は無関係だ」「どういうことだ?」「口で説明するよりその目で確かめたほうがよかろう。来たまえ」 男が先に部屋の外へ出たので、俺もベッドから...全文を読む

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『果てへ』 -前編-

忙しい人たちへ(掌編集)

2017.01.11 (Wed)

 「起きろ。麒麟(きりん)」 誰かが俺の名を呼んでいる。 聞き覚えのない、低くてずっしりと重い男の声。 しかし相手は俺を知っているらしい。 声の主が誰なのか。 確かめてやりたかった。そして俺が今、どこにいるのかも。 目を開き、最初に見えたのは銀色の天井といくつかの小さな白い光。「目が覚めたか? 麒麟」 横になっている俺の頭の上のほうから、黒髪を後ろに撫でつけた初老の男がぬっと顔を出した。 こいつが声...全文を読む

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『神様にお願い』

忙しい人たちへ(掌編集)

2017.01.01 (Sun)

  元日、午前十時十七分。 少し時間は遅いが、いつもと変わらぬ目覚め。「新年、新年」と世間は騒いでいるけど、何か特別なことが起きるわけでもない。昨日までと同じ、一日の始まり。 着替えを済ませて、リビングへ降りて行くと、父と母はテーブルで年賀状を眺め、妹はコタツに座ってテレビを見ていた。「おめでとう」と挨拶をすると、三人揃って顔を上げ、「おめでとう」と返事をした。 母が席を立ち、お雑煮の支度を始める。...全文を読む

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