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【  2016年02月  】 

『息子たちへ』 其の四 厄介な連中に絡まれたら

息子たちへ(シリーズ)

2016.02.27 (Sat)

  昔から「待つ」というのが好きじゃない。 試験の結果、先方からの見積、踏み切り、新商品の発売日、告白の返事と、例を挙げればキリがない。 見た目はのんびりとしていることが多いが、実はとてもせっかちなのだ。 今日は二十五日。給料日の会社が多いらしく、ATMには列ができていた。いつもならこんな日は避けるのだが、どうしても今日中に金を振り込む用があり、並ばざるを得なくなったのだ。 人通りの多い駅前というにも...全文を読む

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『だまされて、私』 -後編-

忙しい人たちへ(掌編集)

2016.02.20 (Sat)

  入金から一週間が経とうとしている。 私はまだ生きている。 殺し屋との約束が本当ならば、私の人生は今日で終わる。 この一週間、会社を辞めたりとか、必要以上に夜更かししたりとか、衝動買いをするとか、そんなことはしなかった。特別なことをしてしまうと、決心が揺らぐ気がしたからだ。 殺害方法については知らされていない。いつ、どのタイミングで私を狙ってくるのか、まるで見当がつかない。 ドキドキする。そして怖...全文を読む

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『だまされて、私』 -前編-

忙しい人たちへ(掌編集)

2016.02.18 (Thu)

  本当に私って馬鹿だと思う。 少し冷静に考えればおかしいって気が付いたはずなのに。 いいえ、そうじゃないわね。 わかっていたけど、彼が嘘をついているって信じたくなかっただけ。 だってきちんと言葉で約束してくれたし、指輪もくれた。式場を見学にも行ったし、新婚旅行の話もした。 後はお互いの両親に会うだけだった。「結婚したい人がいる」  そう話したときの父と母の驚きと喜びをまぜこぜにしたような、何とも言...全文を読む

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『キッカケをください』

忙しい人たちへ(掌編集)

2016.02.14 (Sun)

 「あれ? 野上じゃん」 堤防の上から俺が名前を呼ぶと、野上は慌てた様子で振り返り、目の前を流れる川に向かって何かを放り込もうとしていたのを止めた。 野上と俺は、同じ高校のクラスメイトだ。 と言っても、それほど仲がいいわけでもない。 傾斜のついた芝生を駆け降りて、野上のそばへ行くと、彼女は手に持っていたそれを後ろに隠した。「それ、何だよ?」「別に」「田辺には関係ないよ」と、野上は首を横に降る。一つに...全文を読む

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『相方よ』 -最終回-

相方よ

2016.02.03 (Wed)

  しかし私たちの目標は永遠に実現しないものとなった。 まさに夢にも見ない不測の事態が起きた。 大村が交通事故で亡くなったのだ。 葬儀には、校長と担任、クラスメイト全員で出席した。 棺で眠る大村に向かって私は心の中で声を掛けた。(アホか、お前。なんで死んどんねん。一緒に漫才師になるって約束したやろ。こんなことしても、誰も笑うてくれへんわ) 大村は何も答えてくれなかった。 私にも当然友達が何人かいた。...全文を読む

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『相方よ』 -3-

相方よ

2016.02.02 (Tue)

  文化祭が終わったことが、私たち三年生は進路について真剣に考えるきっかけとなった。早い者は二年の終わりから大学や公務員試験に向けて勉強を始めていた。 私も四年制の大学へと進学するつもりだったが、大村は本気で漫才師になることを望んでおり、タレント養成学校へ行かないかと私を誘ってきた。そこは卒業生の多くをお笑い芸人や漫才師として輩出している、言わずと知れた有名校だった。 大村の気持ちはわかるが、私はす...全文を読む

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