更新履歴

さわりを読む▼をクリックすると更新された内容の冒頭部分がご覧になれますので、久しぶりのご訪問の方は
こちらで未読・既読のご確認ができます

日付別の更新チェックはカレンダーの日付をクリック ▼

2015 12123456789101112131415161718192021222324252627282930312016 02

【  2016年01月  】 

スポンサーサイト

スポンサー広告

--.--.-- (--)

 全文を読む

▲PageTop

『相方よ』 -2-

相方よ

2016.01.31 (Sun)

  金曜日の放課後。場所は教室。観客は部活をしていない男子と女子、合わせて十二人。 実際にその場に居合わせれば、緊張なんてしないんじゃないか。そんな期待もしていたが、やはり甘かった。ドアの向こう側で皆が待っていると思うと、心拍数が急上昇した。「大村」「なんや」「息ができへん」「深呼吸せえ。ゆっくりやぞ」 大村に言われた通りに、私は吸ったり吐いたりを繰り返した。「とりあえず何でもええからしゃべれ。最後...全文を読む

▲PageTop

『相方よ』 -1-

相方よ

2016.01.28 (Thu)

 「なんや。緊張してるんか? 顔が恐いぞ」 私の隣に立つ男が不敵な笑みを浮かべる。彼のほうが私より三十ほど年下なのだが、遠慮などはまるでない。しかし私もそれを不快に感じることはない。「何を言うとんねん。お前のほうこそ震えとるやないか」「これは寒いからや」「ほう。真夏のこの時期にかい」 神社の敷地内の一角に設けられた特設ステージ。 夏祭りの余興として、私たちはそこで漫才をすることになっている。今は、舞...全文を読む

▲PageTop

『その手を差し伸べて』 -後編-

忙しい人たちへ(掌編集)

2016.01.26 (Tue)

  幼い頃、俺がつまずいて転ぶと、父はいつも右手を差し出して俺が起き上がるのを助けてくれた。すぐに抱え上げないのは、優しいアイツが考えた精一杯の厳しさだったのかもしれない。 父は馬鹿が付くほど人の良い男だった。 自分のことより他人のことを気に掛け、何かあったらすぐに力を貸していた。 貸したのは力だけじゃない。 金もだ。未だに返って来ない金がいくらかある。 最期は見知らぬ人間の代わりに車に撥ねられて死...全文を読む

▲PageTop

『その手を差し伸べて』 -前編-

忙しい人たちへ(掌編集)

2016.01.25 (Mon)

  膝が痛い。 まだ傷を見たわけでもないのに、擦り剝け、血だらけになったことを勝手に想像してしまう。 地面に這いつくばった姿勢のまま、必死で涙を堪える。 泣きたいのは、傷が痛むからか。 あるいは、つまずき、転んでしまったことが惨めだからか。「さあ、掴まって」 優しい声と共に、目の前に差し伸べられた大きな右手。幾重もの深い皺と小さな傷が刻まれたそれは、お世辞にも美しいものとは言えなかった。「ほら」 そ...全文を読む

▲PageTop

『時間ができたら』

忙しい人たちへ(掌編集)

2016.01.01 (Fri)

  元旦。 玄関ドアを開けた瞬間、ひんやりとした風が体に吹き付けてきて、思わず両腕を抱えてしまう。体を震わせながら、道路際に建てられたブロックの門柱に小走りで近付いた。ポストから朝刊と輪ゴムで留められた年賀状の束を取り出すと、慌てて家の中に戻った。 人付き合いの少ない私に届く年賀状と言えば、大半が会社の連中で、その他は親兄弟とDMまがいのものだ。 親友はいるが、どうにも面倒臭がりの奴らばかりで「もう...全文を読む

▲PageTop

前月     2016年01月       翌月

Menu

最新記事

最新トラックバック

カテゴリ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。