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【  2015年12月  】 

『願い集うとき』 みんなの願い -後編-

願い集うとき

2015.12.11 (Fri)

 腹ごしらえを終えた隆文と陽太は、先程の広場でサッカーをしていた。まずは陽太が苦手とされるドリブルから始め、今はパスの練習をしている。 隆文は陽太のパスを右足で受け止め、「よし」と頷いた。「次はドリブルをしながらのパスだ」「うん」「とにかく今はボールを取りこぼさないことに集中するんだぞ」「うん」 練習と言っても、しごきのような厳しいものではなく、隆文の口調も優しいため、陽太は楽しんでやっていた。「行...全文を読む

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『願い集うとき』 みんなの願い -前編-

願い集うとき

2015.12.10 (Thu)

  恋人にフラレてしまい、休日の予定もなくなってしまった隆文は、昼前まで寝ていた。 一晩が明けると、昨夜の腹立たしさは落胆に変わっていた。別に真由とは結婚を前提に付き合っていたわけではないが、やはりどこか寂しい気持ちになる。 このまま家にいても、余計なことを考えて腐ってしまいそうなので、とりあえず、弁当を買いにコンビニへと向かった。 見慣れた道を歩いていると、公園で小学校五、六年くらいの少年がサッカ...全文を読む

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『願い集うとき』 -和枝の願い-

願い集うとき

2015.12.09 (Wed)

 (独りぼっちってこんなに寂しいものなのね) 夫の遺影を前に、和枝は孤独を実感していた。 夫が亡くなったのは、一週間前。 見合いで結婚して三十五年。 格別稼ぎが良かったわけではないが、余所に女を作るようなこともないし、真面目で、優しくて、文句なしにいい人だった。 夫のほうが五つ歳上のため、自分のほうが後に遺されることはわかっていたが、実際に独りになると、その寂しさは予想以上で気持ちが重たい。 葬儀が...全文を読む

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『願い集うとき』 -樹里の願い-

願い集うとき

2015.12.08 (Tue)

 (仕事……やっぱり辞めようかな) ごった返す終電にウンザリしながら、樹里はそう思った。 吊革を持つ手がダルい。 うまくいかない仕事に、心も体もクタクタ。そこへ来て、この混み具合だ。気分が滅入らないほうがおかしい。  四年制の大学を卒業した樹里は、イベント企画の会社に就職した。 仕事は営業だ。事務がやりたいとは思わなかったし、祭りや人の集まるところ、人と接することが好きな彼女は自分自身自身それに向いて...全文を読む

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『願い集うとき』 -隆文の願い-

願い集うとき

2015.12.05 (Sat)

 「私、そんなつもりはないから」 隆文が意を決して口にした言葉に対して、真由の答えは冷たかった。「それじゃ、お前は遊びのつもりだったのか?」「そういうわけじゃないわ。もちろん、あなたのことは好きよ。優しいし、一緒にいて楽しいし……でもそれは恋人としてであって、結婚となると話は別」「別って……いったい何が違うんだよ」 自分が思い描いていたものとは異なる展開に動揺し、隆文の語気は強くなる。 真由は黙って下を...全文を読む

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『願い集うとき』 -陽太の願い-

願い集うとき

2015.12.04 (Fri)

 「また日曜日か……」 ベランダから夜空を見上げて、陽太は深い溜息をついた。 彼を悩ませているのは、明日の日曜日、どう時間を潰すかということだった。 手元にあるゲームはもう充分にやり尽くしたか、難し過ぎてやる気が起きないかだ。 どんなに好きな漫画も、アニメも、さすがに何度も同じものを見たいとは思わない。 宿題はもう終わったし、予習や復讐をするほど勉強が好きなわけでもない。 友達がいないわけじゃない。学...全文を読む

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