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【  2013年05月  】 

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『再会箱 caseⅢ』 -FIN-

再会箱(シリーズ)

2013.05.29 (Wed)

 「肘のほうはどうなんだ?」「もうすっかりよくなった。お前が言ったように野球が嫌いになったわけじゃない。今は少年野球のコーチと地元の草野球チームのメンバーを趣味程度にやっているよ」 気楽に、そして楽しみながらと、久保は子供のように無邪気に笑った。「お前の活躍は、テレビや新聞、それに球場でずっと見ていたよ。正直に言えば、始めの頃は嫉妬の気持ちしかなかったけどな」 先程と同じ、「過去だ」と割り切ったよう...全文を読む

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『再会箱 caseⅢ』 -4-

再会箱(シリーズ)

2013.05.28 (Tue)

  バッドを構えて深呼吸を終えると、ゆっくりと久保が振り被った。「お前の準備が整うのを待っていた」とでも言いたげだった。 引かれた弓から矢が飛び出すように、俺に向かって白球が放たれた。 決して見逃すまいと鋭く尖らせた目でボールに狙いを定めた。力一杯バットを振り抜くと、軽快な金属音が鳴り響いた。 ボールは久保の頭上を越え、更には敷地一杯に建てられた防球ネットでさえも軽々と飛び越していった。 長い間、待...全文を読む

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『再会箱 caseⅢ』 -3-

再会箱(シリーズ)

2013.05.27 (Mon)

  少々、センチメンタルな気分に浸っている俺のそばに、先程少年に檄を飛ばしていたコーチが立っていた。「失礼ですが、先日、プロ野球を引退なさった三宅選手ですか?」 サングラスを掛けて顔を隠しているつもりだったが、あっさりと見破られてしまったようだ。しかし嘘をついてまで隠し通す必要もない。「そうです」「やっぱり」 少々緊張気味に見えた男の顔が途端に穏やかなものへと変わった。「久しぶりだな。三宅」 親しげ...全文を読む

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『再会箱 caseⅢ』 -2-

再会箱(シリーズ)

2013.05.26 (Sun)

  コーチとしての仕事が始まるのは、まだ随分と先のことだ。新聞や雑誌のインタビューの約束はあるが、それほど頻繁にというわけではない。やらなければならないことと言えば、朝晩の筋トレくらいで、随分と時間を持て余した。 そんなある日、「友達が写真展を開くことになったので一緒に行かないか」と妻に誘われた。少々遠方のため、ドライブがてら出掛けるにはちょうど良かった。 写真展と言っても、趣味の延長程度のものなの...全文を読む

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『再会箱 caseⅢ』 -1-

再会箱(シリーズ)

2013.05.25 (Sat)

  贔屓にしている……というより、してもらっている神様がいる。 高校卒業後、すぐプロ野球の世界に入って二十二年。正月には必ず一年の健闘を祈願しにその神様の元を訪ねた。 おかげで、大した怪我をすることなく現役を続けられ、球界に名を残せるまでの選手になれたのだと、俺は信じている。これまでのお礼と、ずうずうしくもコーチとしての健闘の願いも込めて、今年も神様に向かって手を合わせた。 駐車場へと戻る途中で、別方...全文を読む

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