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【  2012年07月  】 

『それでも私を愛してくれますか』 第三章 新しい恋人 -2-

第三章 新しい恋人

2012.07.31 (Tue)

  今回は『二十代前半』の『中間的な性格』を選び、ずらりと並んだ顔写真の中から『杏子』という女の子と話すことを決めた。 年齢は二十四歳、身長は百六十二センチ。体系は太過ぎず細過ぎず。肩の辺りまである髪の毛は艶があって美しい黒をしている。二重瞼と唇の下のほくろがチャームポイントといったところだ。 服装は『女の子の好きなもの』を選択し、コースはとりあえず『お話だけ』。  パネルが消えて、水色のワンピース...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第三章 新しい恋人 -1-

第三章 新しい恋人

2012.07.29 (Sun)

  美由紀と別れて……というよりフラれて一ヶ月が過ぎた。少しずつではあるが気持ちの整理ができ始めていた。 だからといって完全に吹っ切れたわけではなかった。「何か」に夢中になっているときはいいが、その「何か」から開放されたときにはふと美由紀のことが思い浮かんでしまう。 三年という年月で二人が培ったものは僅かとは言えない。それをあっという間に忘れてしまえるほど僕は器用ではなかった。 日曜日。一人きりも当た...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第二章 ヘヴンズガール -7-

第二章 ヘヴンズガール

2012.07.27 (Fri)

  ちょうど夕食時だったので食事も一緒にとることにした。 メニューは巷のレストランとそれほど差がなかった。飲み物にはソフトドリンクはもちろん、ビールやワインといった酒も用意されていた。 注文が決まると、待ち時間もなしにモヤモヤとした白い物体が現れ、料理や飲み物を並べたテーブルへと姿を変えた。 それも映像かと思ったが、きっちりと味はあるし、食感もある。当然、腹も満たされた。「克己さんはどんな料理が好き...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第二章 ヘヴンズガール -6-

第二章 ヘヴンズガール

2012.07.25 (Wed)

  決して映像には見えなかった。一人の女の子が間違いなく僕の目の前に立ち、微笑みを浮かべている。「こんにちは」 しばらく言葉が出なかった。千夏が首を傾げて遠慮がちに尋ねる。「あの、座ってもいいですか?」「えっ、ああ……」 僕はようやく我に返った。「どうぞ」 千夏がゆっくりと腰を下ろしていくと、それに合わせてお尻の下に椅子が現れた。「驚かせてごめんなさい。千夏です」「すごいね。本物みたいだ」「初めての人...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第二章 ヘヴンズガール -5-

第二章 ヘヴンズガール

2012.07.23 (Mon)

 「但し、チラシにも掲載させていただいております通り、性行為は一切禁止とさせていただいております。もちろん、『下着を見せろ』や『裸になれ』というのも禁止です。これを破られた方には直ちにお引取りしていただきます」 やはりこの店は性風俗とは違うようだ。「これにも例外があります。女の子が許可した場合だけは別です」「じゃあ、同意の上ならいいってことですか?」「そうですね。それでもキスくらいまでにしておいてく...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第二章 ヘヴンズガール -4-

第二章 ヘヴンズガール

2012.07.21 (Sat)

  ようやく辿り着いた店は、メインストリートから遠く離れた裏通りの一角にあった。グレーのタイルの外壁に、『HEAVEN’S GIRL』と黒字で書かれたステンレスのサインプレートが掲げてある。想像していたものとは正反対のシックな外観に少し驚き、もう一度地図とサインプレートを見直してみた。やはり間違ってはいないようだ。 入口は目の前なのに、ここまで来て僕は尻込みした。元々、気の小さい男で、初めてのことには躊躇いが付...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第二章 ヘヴンズガール -3-

第二章 ヘヴンズガール

2012.07.19 (Thu)

  そう、僕だってわかっている。 しかし美由紀が好きだという気持ち、美由紀に会いたいという気持ちだけはまだ『思い出箱』に仕舞うことができていなかったのだ。  沈んだ気分で街を歩く僕に、メイドの格好をした女の子が声を掛けてきた。「お願いします」 少し首を傾げた姿がかわいらしくて、思わず彼女の差し出す紙を受け取ってしまった。どうせ、『メイド喫茶』のチラシだろう。『メイド喫茶』というのはメイドの格好をした...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第二章 ヘヴンズガール -2-

第二章 ヘヴンズガール

2012.07.17 (Tue)

 「こっちが俺の嫁さんで明江」「いつも主人がお世話になっています」「いいえ、こちらこそ」 確か奥さんは僕より一つ歳下のはずだが、ハキハキとした話し方や落ち着いた立ち居振る舞いが、いい意味で歳上に見えた。明江がもう一人の女性を紹介してくれた。「こちらは私の大学時代からの友達で園田愛子さん」「愛子さん」と紹介された女性が「はじめまして」と微笑を浮かべた。栗色のショートヘアにキリッとした顔形、スラリと背の...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第二章 ヘヴンズガール -1-

第二章 ヘヴンズガール

2012.07.15 (Sun)

  また日曜日がやってきた。 ゴールデンウィークや正月休みといった特別な場合を除き、美由紀と会うのは「二週に一度」だった。毎週ではないのは「お互いの時間」というものを大切にしたかったからだ。一人きりになりたい時もあるし、友達に会う時間も必要だからと、話し合って決めた結果だった。 僕は友人が少ないわけではないのだが、美由紀と会わない日は一人でいることが多かった。彼女と別れた今、そんな日はますます増える...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第一章 別れ -7-

第一章 別れ

2012.07.13 (Fri)

  美由紀にフラれて五日が過ぎ、気持ちは随分と落ち着いた。 彼女からは何の音沙汰もないし、僕自身も連絡を取るつもりはなくなっていた。(本当に忘れてしまおう) そう決意した僕は職場からマンションに帰ると、着替えも後回しにしてゴミ袋を手にした。美由紀との思い出が詰まったものを処分するためだ。 まずは美由紀と一緒に行った映画のパンフレット、遊園地の入場券、コンサートのチケットなどをゴミ袋に入れた。吟味する...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第一章 別れ -6-

第一章 別れ

2012.07.11 (Wed)

 「急に……か?」「はい。そんな素振りはまるでなかったし、結婚まで考えていただけにショックが大きくて……本当惨めですよ」「理由は?」「好きな人ができたって……」「実際に彼女と結婚の話はしていたのか?」「はい。少しは。お互いの両親にそろそろ会おうかという程度ですが……」「いつ頃?」「ひと月くらい前です」 水島は片肘をつき、しばらく噛んでいたスルメをゴクリと喉を鳴らして飲みこんだ。「彼女はいろいろ考えたんだろう...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第一章 別れ -5-

第一章 別れ

2012.07.09 (Mon)

  いつまでもメソメソとしているわけにはいかない。一時的な感情でやるべきことを放棄できないのが大人だ。いつもの時間に目を覚まし、朝食と着替えを済ませて会社に向かった。 自分の席に着くと、「まずはコーヒーでも飲みながらのんびり」という日頃の習慣を放棄してすぐ仕事に取りかかった。 僕が勤めている会社は一般企業で使用するOA機器や事務用品などの販売、リースそしてメンテナンスなどを行っている。その中で僕の役...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第一章 別れ -4-

第一章 別れ

2012.07.07 (Sat)

  披露宴が終わり、皆が順に席を離れ始めた。 新郎新婦が会場の入口に並んで立ち、来賓を見送っている。 沢木に改めて「おめでとう」と言って握手を交わすと、隣に立つ新婦も「ありがとうございました」と、僕に頭を下げた。親しいわけでもない新婦に対しては軽い挨拶だけして帰るのが普通だが、僕は彼女に声を掛けた。「あの……」「はい?」 新婦が笑顔で首を傾げる。「沢木とずっと一緒にいてやって下さい」 自分でも何を言っ...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第一章 別れ -3-

第一章 別れ

2012.07.05 (Thu)

  午前十一時。セットしていた携帯電話のアラームが鳴った。 いつの間にか眠ってしまったようだ。時間という奴は人間の心情は理解してくれない。 恋人に捨てられたことなど無関係に進んでいき、「早く動け」と僕を急き立てる。時間の催促に従って渋々立ち上がり、洗面所へ向かった。鏡を覗いてみると、目の赤いことがよくわかる。「泣きました」という証を消すため、冷たい水を何度も顔にかけた。 こういうときに限って、避けて...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第一章 別れ -2-

第一章 別れ

2012.07.03 (Tue)

  視線をフロントガラスに戻すと、美由紀が静かに遠慮がちに言葉を紡いだ。「じゃあ、帰るね」「ああ」「今までありがとう……元気でね。仕事、あまり無理しちゃ駄目よ」 美由紀の優しい微笑みも、今の僕には苦しみを大きくさせるものでしかなかった。それでも彼女の心遣いに精一杯の笑顔を作って応えた。「ありがとう。美由紀も……元気で」「さよなら」と小さな声で言って、美由紀は車を降りた。彼女がゆっくりと駅へ向かっていく様...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 第一章 別れ -1-

第一章 別れ

2012.07.01 (Sun)

  彼女はずっと僕のそばにいる いつの間にかそれを疑うことさえしなくなっていた「ごめん。今日はこの近くの駅まででいいから……」「えっ?」「電車で帰ろうと思って……」 洋食レストランの駐車場。食事を終えて、車に乗り込んだ僕と美由紀が最初に交わした言葉がそれだった。車のキーを捻る手が自然に止まった。 ここから彼女の住むマンションまで車で四十分、電車だと一時間はかかる。デートの後に、わざわざ時間のかかる方法を...全文を読む

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『それでも私を愛してくれますか』 あらすじ

それでも私を愛してくれますか あらすじ

2012.07.01 (Sun)

 <あらすじ> 結婚まで考えていた恋人、美由紀に突然フラれてしまった。 気持ちの整理ができない悶々とした日々を過ごしていた僕は、コンピュータの映し出す女の子と話やデートを楽しんだり、触れることまでできてしまう一風変わったサービスを提供してくれる『ヘヴンズガール』という店を知る。 始めは軽い気持ちで店に足を運んだが、いつしかその「作られた世界」に存在する女性に僕は魅了されていった。~目次~第一章 別れ...全文を読む

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【独り言】結局、またやるのか

独り言(雑記)

2012.07.01 (Sun)

 アルファポリスさんのドリーム大賞に参加して、チラホラとネットに顔を出すうち、また「連載したい病」が出てきました。苦笑。後、やっぱりなんだか張り合いがなくて、ダラダラしてしまいがちです。というわけで、また一本だけ連載をやってみようかと思います。しばらく休んでいたので、来てくれる人も少ないかもしれないので、こっそりと再開です。作品ストックの中にある長編恋愛小説をお送りいたします。この後、すぐにスタート...全文を読む

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