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【  2012年01月  】 

『かつての我が家で少女と』 第四回

かつての我が家で少女と

2012.01.30 (Mon)

 「やっと思い出してくれた?」 確かに思い出した。しかし幼少期の遥が、なぜ歳もとらずにこんなところにいるのかは全く説明がつかない。私が見ているのは夢か、それとも幻か。「これで政樹ちゃんは、おじちゃんもおばちゃんも死んじゃったんやなあ」 遥はしみじみとした口調でそう言って、やり切れないという顔をした。「ウチな、政樹ちゃんのおっちゃんもおばちゃんも好きやったなあ。おばちゃんは料理が上手で、そん中でも肉じ...全文を読む

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『かつての我が家で少女と』 第三回

かつての我が家で少女と

2012.01.28 (Sat)

  遥は隣の家に住んでいた私の幼馴染だ。親同士も仲が良かったため、頻繁にお互いの家を出入りしたり、家族で一緒に出掛けたりするような関係だった。 しかし大きくなるに従い、私は遥と一緒にいるのを避けるようになっていた。理由は言うまでもなく、「クラスメイト達の目」だった。 遥と二人でいるのを見られると、からかいの的になる。それが嫌だった。 そんな私の心情を知らない遥は、暇を見つけては「政樹ちゃん、政樹ちゃ...全文を読む

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『かつての我が家で少女と』 第二回

かつての我が家で少女と

2012.01.26 (Thu)

  ワインレッドの美しいドレス、カールしたブロンドの長い髪、濃い睫毛に守られた大きな青い目……フランス人形だ。母がこれを大切にしていたことはよく知っているが、残しておいても仕方がないのも確かだ。 その一方で捨てるのも怖い気がした。人形と言えば、呪いだとか祟りを思い浮かべてしまうからだ。 半開きの艶めかしい目でじっと見つめられると、ますますどちらにするかを決められなくなった。  そこへ誰かの声が聞こえた...全文を読む

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『かつての我が家で少女と』 第一回

かつての我が家で少女と

2012.01.24 (Tue)

  母が心臓の病気で亡くなった。 三年前の事故で父を亡くし、兄弟もいない私には、これで肉親と呼べる存在はこの世に一人もいなくなったことになる。 就職して実家を出て以来、両親とはずっと別に暮らしていた。 父が亡くなったとき、妻と相談して母を同居に誘ってみたが、「都会の暮らしは馴染めそうにないから」と言って断られた。 私の住む街から実家までは一時間半。田舎と言っても、交通網が整備されていないとか、車がな...全文を読む

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【独り言】ブログ三周年記念小説

独り言(雑記)

2012.01.22 (Sun)

  昨年の12月3日、三周年を迎えたことを報告させていただきました。 そしてその際、記念作品を書きたいとも。 次回より、この三周年記念小説を公開したいと思います。 タイトルは『かつての我が家で少女と』 今、既に公開していると思われた方、よくご覧ください。『かつての我が家で少女と』 少年ではなく、少女です。『かつての我が家で少年と』はこちらのブログで初めて連載させていただいた作品です。 私が連載に味をし...全文を読む

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【独り言】厳選 独り言10タイトル(雑記特集)

独り言(雑記)

2012.01.21 (Sat)

  先日、お友達のあびさんより、「今日はこちらのコーナー(独り言)が面白くてかなりよみふけってしまいましたw」というコメントを頂戴しました。 そこで少し調子に乗って、過去の「独り言(雑記)」コーナーより、私厳選の10タイトルをピックアップしてみました。 笑えるも、考えさせられるもの、思い出話から私の恋バナまで 一回一回が小説と違って短いので、是非暇つぶしのお供にどうぞ。 ※私の独断と偏見で書かれたも...全文を読む

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『真夜中の自殺コール』 最終回

忙しい人たちへ(掌編集)

2012.01.19 (Thu)

 『私からあの子に乗り替えた理由を尋ねたんだけど、言い訳ばっかりなのよね』 女に詰め寄られ、手を振って言い訳をする男の姿がシルエットで俺の頭に浮かんだ。『あいつの嫌いなところ、もう一つあった。言い訳ばっかりするところ』 彼女がまたキャハハと甲高い声で笑う。「潔い男って意外と少ないよ」 冷静な意見を述べつつも、胸騒ぎがして落ち着かない。『確かにそうかもね……でさ、私、頭に来たからつい刺しちゃった』 思わ...全文を読む

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『真夜中の自殺コール』 第三回

忙しい人たちへ(掌編集)

2012.01.17 (Tue)

  男も女も含めて、恋愛相談なんてされることはないが、失恋で傷ついた女の子を慰めたことは何度かある。 男なら「飲みに行こうぜ」の一言で片付けられなくもないが、女の子だとそうはいかない。しかも今日の場合、相手の容姿がまるでわからないために、「~ちゃんみたいにかわいい子なら」などという安っぽい言葉も使えそうにない。 もう少し彼女のことを知る必要があるようだ。「そう言えば君は何て名前? 歳は?」『リナ。二...全文を読む

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『真夜中の自殺コール』 第二回

忙しい人たちへ(掌編集)

2012.01.15 (Sun)

  その割には随分と明るい声を出す。悪い冗談か、それとも開き直りか。恐らく前者だろう。「話を聞いてもいいが、できれば明日にしてくれないか? もちろん、夜中じゃなく、夕食後くらいにな」『だから、その頃には死んでいるんだって』 相手がわずかに苛立っているのがわかる。 どこまで本気なんだ。目は完全に覚めていた。もう一度眠ろうとしても、すぐには眠れないだろう。ちょっとくらいつき合ってやるか。 俺は体を起こし...全文を読む

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『真夜中の自殺コール』 第一回

忙しい人たちへ(掌編集)

2012.01.12 (Thu)

  携帯電話が普及して、随分と時間にルーズな人間が増えた。 例えば、夜中の二時や三時でもメールなら大丈夫だろうとか、少し遅い時間に掛けたところで、固定電話と違い、本人以外には迷惑が掛からないだろうとか、そういう風潮が蔓延している。  俺は営業の仕事をしているが、客になんて番号を教えたら最後、出勤日も休日も関係なく電話してくる。緊急事態に備え、電源を切るわけにもいかないし、例えその時出られなくても、後...全文を読む

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『再会箱 caseⅡ』 最終回

再会箱(シリーズ)

2012.01.10 (Tue)

 「そんな症状が当たり前になり、次第に悪化していった。会社の近くまで行くと、吐き気を催すようになった。吐けば楽になると思って、必死にえずいてみたが、何も出てきやしない。会議や朝礼では体が震えた。真夏に『風邪ですか?』と尋ねられるほどだ。余程だったと思うよ」 父の話を聞けば、精神に異常をきたしていたことは明らかだ。「電車を降りることになったり、立ち止まったりすることが増え、遅刻が嵩んだ。会議でも頻繁に...全文を読む

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『再会箱 caseⅡ』 第四回

再会箱(シリーズ)

2012.01.08 (Sun)

  病院のベッドで眠る父の顔を見ていると、改めて「歳をとったな」と感じた。 父との思い出は確かに少なかったが、寝顔だけはよく憶えている。 寝ていることが多かったせいもあるが、幼い頃、母が里帰りしているときなどは添い寝をしてもらっていたからだ。一人ぼっちが怖かった僕は、夜中に何度も目を覚まし、父の寝顔を確認すると安心して眠りに就いた。「また迷惑を掛けたな」 知らぬ間に父は目を覚ましていたようだ。「どう...全文を読む

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『再会箱 caseⅡ』 第三回

再会箱(シリーズ)

2012.01.06 (Fri)

  十五年前のあの日。 中学三年生だった僕が自宅へ帰ると、母が目を赤くして泣いていた。「お父さん、もう帰って来ないから」 絞るように声を出した母は、涙を拭って寂しげに笑った。  それからすぐに父と母の離婚が正式に決まった。 前触れがなかったわけではない。父は僕と母に対してどこかよそよそしかったし、夜中になると、父と母が神妙な顔つきで何かを話していたのも知っていた。 腹立たしかったのは二人が僕への相談...全文を読む

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『再会箱 caseⅡ』 第二回

再会箱(シリーズ)

2012.01.04 (Wed)

 「野原……健司……さん」 男の名を読み上げた瞬間、僕の胸が高鳴り始めた。(まさか……) 履歴書に貼られた写真と、実物の男の顔を見比べた後、もう一度名前を確認してみた。『野原 健司』 フリガナは『ノハラ ケンジ』だ。 続けて生年月日を確認する。『昭和○○年9月22日』 次に学歴と職歴にも目をやってみた。疑問が確かなものに変わりつつあった。(やはりそうなのか……) 男の視線に気が付き、僕は慌てて顔を上げた。「今回...全文を読む

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『再会箱 caseⅡ』 第一回

再会箱(シリーズ)

2012.01.02 (Mon)

 「その箱は賽銭箱ではないのです」 真っ白な髭を生やした住職が僕に向かって優しく微笑んでいた。ズボンの後ろポケットから財布を取り出すのを止め、箱の正面を見直してみた。「再会……箱?」「そうです。人というのは出会いと別れを繰り返していくもの、別れてしまったが最後、もう二度と会うことのない方がほとんどでしょう。その中には自分にとって本意ではなく別れてしまった方もいるはず。そんな方にたった一度だけ再会させて...全文を読む

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【独り言】あけましておめでとうございます!

独り言(雑記)

2012.01.01 (Sun)

 皆様、あけましておめでとうございます!今年も『三流自作小説劇場』と私、ヒロハルをどうぞよろしくお願いいたします。サード君もね。...全文を読む

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