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【  2011年05月  】 

『未来が見えたら』 第一章 今の生活 -1-

第一章 今の生活

2011.05.31 (Tue)

 「どうだ?」 低く脅すような男の声。「やはりダメです」 それに答えるもう一人の若い男。声は少し上ずっている。余程差し迫った状況なのだろう。「そうか……では約束どおり今月で打ち切りだな」「そっ、それは……待ってください。もう少し……後一ヵ月で構いません。時間を下さい」 会話をしているのは二人だが、実際には他にも数名、人の気配がする。「無理だな。本来ならば半年だったところを君が必ず成功させると言ったから、一...全文を読む

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『未来が見えたら』 あらすじ

未来が見えたら あらすじ

2011.05.30 (Mon)

 <あらすじ> 今の生活に満足も不満もない僕は、交通事故をきっかけに未来を予知する能力を身に付けた。 宝くじの当選を狙ったり、強盗逮捕に一役買ったり、自分の思いを好きな人に告げた場合を予知しようとしたり……特別な力を好きなように使い、すっかり浮かれていた僕だが……。~目次~ 第一章 今の生活 第二章 覚醒 第三章 未来が見えたら 第四章 チカラのワケ 第五章 全ての犯罪がなくなる日 最終章 未来が見えて...全文を読む

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★【独り言】コメ返しについて

独り言(雑記)

2011.05.30 (Mon)

  はじめに一つだけお伝えしておきますが、今回の記事は特定の誰かを責めるものではありませんし、 私の考えを強要するわけではありません。あくまで個人の考えだということを理解いただいたうえ、お読みください。 尚、ここでいう「コメント返し」とは自分のブログの記事に書かれたコメントに対する返事のことであって、 相手の方のところへ訪問してコメントを残してくることではありません。 ブログをやっている方にお尋ねし...全文を読む

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【独り言】結局は……

独り言(雑記)

2011.05.28 (Sat)

  <注意>  この記事には『第五回ポプラ社小説大賞』を受賞した水嶋ヒロ氏に関する記述が含まれております。 彼のファンである方を始め、その他一部の方には不快に思われる表現が含まれている可能性がございます。 また私個人の見解であり、真実というわけではありません。 その点をご理解のうえ、自己責任にてお読みください。  水嶋ヒロが『第五回ポプラ社新人賞を受賞したと知った時は、私自身も相当凹んで書くのをやめ...全文を読む

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【独り言】さらば! 我が友よ

独り言(雑記)

2011.05.26 (Thu)

  五月二十四日 火曜日、私の二十年来の親友が事故で亡くなりました。 別の友人からの知らせを受けて、自分の耳を疑り、何度も「マジで?」と聞き返しました。 残念ながら聞き違いではありませんでした。 本日、葬儀が行われ、最期のお別れをしてきました。 彼と過ごした日々を思い返すと胸が詰まって、自然と涙が溢れてきます。 何かに集中しているときは大丈夫なんですが、少しでも気を抜くとダメです。 今はとにかく考え...全文を読む

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『おじさんの木』(表紙のイラスト決定!)

子供たちへ(童話集)

2011.05.22 (Sun)

  ある町に木が大嫌いなおじさんがいました。「葉っぱが落ちたら掃除が大変だし、大きくなったら邪魔になる」 だからおじさんの家には木が一本もありません。  そんなおじさんの家の庭に、いつの間にか小さな木の芽が顔を出していました。 それに気が付いたおじさんはとても怒ってしまい、ハサミで木の芽を切ってしまいました。 次の日、おじさんが庭に行くとまた木の芽が顔を出していました。 おじさんはまた怒りました。 ...全文を読む

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【独り言】僅かな言葉でも

独り言(雑記)

2011.05.22 (Sun)

  震災時にテレビで流され続けた 金子みすずさん(『遊ぼうっていうと~』)の詩と宮澤章二さんの(『こころは誰にも~』という)詩ひどく感銘を受けました。 人によっては「しつこい」なんて意見もありましたが、私は毎回、泣きそうになりました。 特に後者の映像で、学生の少年がおばあさんの背中を支えるシーンでいつも目頭が熱くなります。  今、このお二方の詩集がとても売れているそうです。 小学校の頃、「詩を書く」...全文を読む

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【独り言】次回作と休憩のお知らせ

独り言(雑記)

2011.05.20 (Fri)

  こんにちは。ヒロハルです。『道連れ』を最後までお読み下さった方、誠にありがとうございました。 皆様の心に何かを残せたら、幸いです。 さて次回作ですが、またリメイクで時間を稼ごうと思います。笑。 アイデアはあっても執筆の時間がないってところです。 タイトルは『未来(あした)が見えたら』です。 これは本当に究極の三流小説といえる作品。笑。あまり期待はせずに読んでもらえたらと。 もうとことん行ってやり...全文を読む

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「道連れ」 あとがき

道連れ

2011.05.18 (Wed)

  自分の存在が酷く無意味に見えて、消えてしまいたくなるときがある。 不安に押しつぶされて、生きていることが苦痛になるときがある。「死んでしまえば、全て終わって楽になるんだろうか」 そう思って死ぬことを想像してみる。  例えば、山に入って衰弱して死ぬとしたら……。 昼はともかく、夜になれば、真っ暗で不気味なほど静まり返っていて怖いだろうな。 腹が減っても飯はないし、喉が渇いても水もない。 頭に思い浮か...全文を読む

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「道連れ」 最終回

道連れ

2011.05.17 (Tue)

  そこまで知りながら、なぜもっと早く僕とお姉さんを帰さなかったのか。 母や警察はそんなふうにおじさんをなじった。  メッセージにはその理由も書かれていた。『もっと早く教えるべきだったが、できなかった。生きることと死ぬこと、二人にとって本当に良いのがどちらなのか……俺にはわからなかったんだ。胸を張って「生きろ」と言ってやる自信がなかった。そしてもう一つは一人で死ぬのが怖かった。道連れがいないと引き返し...全文を読む

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「道連れ」 第十六回

道連れ

2011.05.15 (Sun)

  また何かが聞こえてくる。 規則的に繰り返される電子音。 アラームのように忙しないものではない。一定の間隔で、一音ずつ。静かに同じ音を繰り返している。 ピッ、ピッ、ピッ、ピッ……。 何の音だろう。目を開けて確認したい。そんな力が残っているんだろうか。 自信はない。でも知りたい。無気力、無関心、無感動だった僕がなぜだろう。 瞼に力を入れてみた。思ったほど重くはなかった。暗闇に少しずつ光が差し込んでくる...全文を読む

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「道連れ」 第十五回

道連れ

2011.05.13 (Fri)

  興奮で携帯電話を握る手が震えた。そこに記されていたのは僅かな希望だった。(まだ助かるかもしれない) 少年はよろめきながらも山を下り始めた。疲労と空腹で言うことを聞かない体をどうにか奮い立たせる。 少し進んでは休み、進んでは休みを繰り返す。 地面に座り込むと、瞼が重くのしかかってきて眠りの世界へ落ちそうになる。 眠ったら終わりのような気がして、そうなる前に少年は再び立ち上がった。 足がふらつき、真...全文を読む

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「道連れ」 第十四回

道連れ

2011.05.11 (Wed)

  この山に来て三度目の朝を迎えた。昨日までとは違い、少し暖かい。ただポカポカと気持ちの良いものではなく、どんよりとした薄気味の悪い暖かさだった。  男は昨日と同じで、少年に背を向けた姿勢のままで眠っていた。 男の言っていた「いいこと」とは何だったのか。少年は早くそれが知りたくて、男の肩を軽く揺さぶってみた。「おじさん」 返事はない。ここへ来てから何度も見た光景だ。「おじさん」 体が冷たい。(いいこ...全文を読む

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「道連れ」 第十三回

道連れ

2011.05.09 (Mon)

  男と少年は再び山を登り始めた。 空腹は峠を越して何も感じなくなっていたが、喉の渇きだけは止まなかった。唾液すら出てこない。 少年は空になったペットボトルを捨てずに持っていた。無駄だと知りながら、口をつけて逆さまにしてみる。始めはわずかに唇が湿ったが、今ではそれすらなくなっていた。 二人とも休むために座ると、目を閉じて眠ることが多くなった。 頭がズキズキと痛み、吐き気がする。動けば動くほどそれは激...全文を読む

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「道連れ」 第十二回

道連れ

2011.05.07 (Sat)

  昨日の朝と同じで、少年が一番に目を覚ました。冷え込みはいっそう増している。息が白い。 やはり女も男もまだ眠っている。 男は体が微妙に上下し、いびきが聞こえてくる。生きている証拠だ。 女は白い顔をしている。寒かったのだろう。下に敷いていたはずのレジャーシートを上から被っている。 少年は体調の優れなかった女を先に起こしてみることにした。「お姉さん」 返事はない。もう一度、呼んでみる。「お姉さん」 二...全文を読む

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「道連れ」 第十一回

道連れ

2011.05.05 (Thu)

  二日目の晩を迎えた。「はっ!」 眠っていた女が突然声を出したため、少年は慌てて立ち上がり、男は閉じていた目をぱっと見開いた。「どうした?」 女は横になったまま、目だけを使って辺りを見回した。しばらくすると安心したように深く息を吐いた。「ふう……良かった。まだ生きてる」「脅かすなよ」 男も女と同じように大きく息を吐き出した。少年は再び地面に腰を下ろした。女が一人で笑い始めた。「おかしなものよね。私、...全文を読む

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「道連れ」 第十回

道連れ

2011.05.03 (Tue)

  時間を追う毎にそれぞれの表情に疲れが見て取れるようになっていった。そして誰もが息苦しさを感じていた。 標高が上がっているせいもあるのだろう。 特に女は顔色が悪く、頻繁に休みたがった。男も少年も文句も言わず、女に合わせてその都度腰を下ろした。「大丈夫ですか?」 青い顔で俯く女に少年がそう尋ねると、女はばつが悪そうに答えた。「生理になっちゃったみたい」「えっ……」 あたふたとしている少年を見て、女がク...全文を読む

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「道連れ」 第九回

道連れ

2011.05.01 (Sun)

  明け方の肌寒さで少年は目を覚ました。少しの間、頭がぼんやりとしていて、自分がなぜここにいるのかがわからなかった。(父と母は今頃、どうしているのだろう) ちらりとそんな考えが浮かんだ。 時間は午前七時過ぎ。男も女もまだ眠っている。いや、もしかすると……。 少年は遠慮がちに男に声を掛けた。「おじさん」 返事はない。少し大きめの声でもう一度呼んでみる。「おじさん」 男が目を開けてゆっくりと体を起こした。...全文を読む

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