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【  2009年09月  】 

『上手な別れ方』 第二回

上手な別れ方

2009.09.30 (Wed)

  封筒の中身を確かめると、背が高く若い男と腕を組んで歩く中年の女の写真が入っていた。女のほうは妻の芳江だった。人違いだろうと何度も見直したが、やはり芳江だった。 普段とは違い、随分とおめかしし、若作りしている。もう何十年もしているのを見たことがないピアスまでしている。 坂上は家の中に戻り、再び受話器を握った。「どうかね?」 坂上は本心とは反対のことを口にした。「人違いだろう。よく似てはいるがね・・・・...全文を読む

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『上手な別れ方』 第一回

上手な別れ方

2009.09.29 (Tue)

  家中に激しく鳴り響く電話の音で坂上は目を覚ました。昨日の晩、飲みすぎたせいで頭がガンガンする。 芳江はどこかに行ったのだろうか。 無視しようかと思ったが、電話はなかなか鳴り止まない。坂上は仕方なしにふらふらと起き上がった。動くと更に頭が痛い。 一階の電話の元に辿り着くと素早く受話器を上げた。一秒でも早く、このやかましい音を何とかしたかったのだ。「もしもし」「坂上武さん?」 若い男の声だった。 自...全文を読む

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【独り言】連載の予告!

独り言(雑記)

2009.09.27 (Sun)

  近日中にまた連載を始めようと思っています。   テーマは「出会いと別れ」 人は絶えず出会いと別れを繰り返しています。 その中でも最もよく描かれているのは「男女の出会いと別れ」。 小説や映画、漫画などありとあらゆるメディアによって物語が作られています。 それほど深いものなのでしょう。 そしてその出会いや別れは人それぞれ。 そんな深いテーマで短編三作品を公開しようと思っています。 それぞれが独立した...全文を読む

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【独り言】南紀白浜旅行 後編

独り言(雑記)

2009.09.24 (Thu)

  二日目は南紀と言えば、お馴染みアドベンチャーワールドに行ってきました! 動物は大好きなので、とても楽しみにしていました。 最近の注目は昨年生まれた双子のパンダ「梅浜&永浜」です。 早速見に行こうとしたところ、長蛇の列! 随分並んで、ようやく見れましたが・・・・・・     寝てる!  まあまあ、まだまだ赤ちゃんなのでね。 寝る子は育つと言いますし・・・・・・。 さて、隣の部屋は・・・・・・ 寝てる! ...全文を読む

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【独り言】南紀白浜旅行 前編

独り言(雑記)

2009.09.23 (Wed)

  日曜日から昨日までカミさんと二人で和歌山県の南紀白浜へ、2泊3日の旅行に行ってきました。 4月に出た定額給付金を残しておきました。 給付額が微々たるものなので、大半が自腹ですけどね。笑。 高速料金1000円の影響と、白浜の前が一車線なのもあって、予想通り渋滞に巻き込まれました。 結局、トータルで5時間かかりました。 一日目は白浜の名所、三段壁・千畳敷・円月島を見に行きました。 三段壁洞窟は波の浸食によ...全文を読む

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【独り言】メル友

独り言(雑記)

2009.09.19 (Sat)

  早速グチです。 せっかく感動的な小説を書いたとか言われていたのに、 イメージダウンするのが怖いですが・・・・・・。 自分はそれほど間違ったことは言ってないと思うので、敢えて書いてみようと思います。 結構前の話です。 自分の作品を読んでもらいたくて、あるメル友・仲間募集掲示板に書き込みしたところ、意外と反響があり、「読ませてください」と何人か連絡があった。 連絡をくれた人に小説の掲載ページのURL...全文を読む

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『かつての我が家で少年と』 あとがき

かつての我が家で少年と

2009.09.17 (Thu)

  「かつての我が家で少年と」 あとがき  私も子供の頃、文化住宅に住んでいました。 先日、その近所を通りかかったとき、 「今はどんな人が住んでいるのかな?」ということを考えました。  そしていろいろと昔のことを思い出して、 今の自分が子供の頃の自分にあったら何を話すかなと思いました。  「こんな仕事をしていて、こんな人と結婚して、こんなところに住んでいる」と話したら、 子供の自分はどう思うだろう。...全文を読む

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『かつての我が家で少年と』 最終回

かつての我が家で少年と

2009.09.15 (Tue)

  家に帰るのは三日ぶりだった。 妻には、昨日の夜、帰らなかったことを責められたが、息子の和也は、私の帰宅を純粋に喜んでくれた。  夕食後のコーヒーを飲みながら、私は妻と話をすることにした。「この間の件やけど……」「この間の件って?」「二人目の話」 妻に「二人目が欲しい」と言われたのは、一ヶ月ほど前のことだ。正直に言うと、私は二人目については、予定していなかった。妻の年齢のことも気掛かりだったし、経済...全文を読む

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『かつての我が家で少年と』 第十回

かつての我が家で少年と

2009.09.13 (Sun)

 「おい、にいちゃん」 誰かに激しく体を揺すられて、私は目を覚ました。 いつの間にか眠ってしまったらしい。「おはようさん」 作業服の中年の男性が歯を見せて笑っている。「何しとるんや。こんなところで……」 慌てて上半身を起こし、視線をぐるりと一周させる。昨晩訪れた、かつての我が家であるのは間違いないが、そこには子供の頃の私はもちろん、ゲーム機も、学習机も、少年がオレンジジュースを注いでくれたグラスも、何...全文を読む

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【独り言】2009 イタリアボローニャ国際絵本原画展

独り言(雑記)

2009.09.13 (Sun)

  今日は天気もよくカミさんと 兵庫県の西宮市大谷記念美術館で開催中の 「2009 イタリアボローニャ国際絵本原画展」に行って来ました。 昨年初めて行ったのですが、面白い絵がたくさん見れたので今年も楽しみにしていました。 世界中の方が書いた絵本の原画を見ることができます。 その技法も様々なんですね。奥が深いです。 でも私が好きなのはやはり伝統的な水彩です。 そして昨年も購入したのですが、今日も絵本を購入...全文を読む

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『かつての我が家で少年と』 第九回

かつての我が家で少年と

2009.09.12 (Sat)

 「やった。俺の勝ちやな」 少年は両手を挙げて喜んだが、すぐにその手を下ろした。「なんや、おっちゃん。泣いてるんか?」 少年の言うように、私は泣いていた。「ただのゲームやん。泣かんでもええやんか」 少年の慰めの言葉にも、涙は留まるところを知らなかった。「なんや、大人になった俺は泣き虫やなあ」 そうだ。子供の頃はこんな寂しさにずっと耐えていたのだ。決して泣いたりはしなかった。 本当は泣きたくて仕方がな...全文を読む

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『かつての我が家で少年と』 第八回

かつての我が家で少年と

2009.09.11 (Fri)

 「守はなんでそんなに漫画家になりたいんや?」「そりゃあ、絵描くの好きやしな。ほんで漫画家になったら、めっちゃお金持ちになれるやろ? そしたら父ちゃんも母ちゃんも働きに行かんでええようになって、三人一緒に遊びに行ったりできるやろ?」 両親は共働きで、私は放課後や休日を一人で過ごすことが多かった。 少年の話は続く。「家も今はこんな狭くてボロボロの家やけど、めっちゃでっかい家に引っ越して三人で住むねん。...全文を読む

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『かつての我が家で少年と』 第七回

かつての我が家で少年と

2009.09.09 (Wed)

 「俺、大人になったら漫画家になってるんやろ?」 どうやら少年は、大人になったら漫画家になれると信じているらしい。「なってないんか?」 眉を下げ、今にも泣きそうな顔をする。 「そうや。漫画家やで」 私の言葉に少年がガッツポーズを決める。「せやろ! 良かった。もし漫画家じゃなかったらどうしようかと思った。おっちゃん、背広なんか着とるからなあ。漫画家ってTシャツ着てたり、ジーパン穿いとるんちゃうの?」 ...全文を読む

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『かつての我が家で少年と』 第六回

かつての我が家で少年と

2009.09.06 (Sun)

 「あのな、もう一つ聞きたいことがあるねん」「なんや言うてみ」「うーん。どうしようかなあ。やっぱり聞かんとこうかなあ」 少年は肩を縮めたり、頬を両手で触ったり、両手を組んだりと、何だか落ち着かない様子で、照れくさそうに笑っている。「なんや?」「あのな……『ドラゴンマスター』の最後ってどうなるん?」『ドラゴンマスター』は当時、最も人気のあった漫画で、夢中になって読んでいた。主人公のハヤテが、父の仇である...全文を読む

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『かつての我が家で少年と』 第五回

かつての我が家で少年と

2009.09.05 (Sat)

 「電話? 嘘や! 線もないし、受話器もないし、指で回すところもないやん」 私は折りたたんでいた携帯電話を開いて見せた。「あっ! 数字はボタンで押すようになってるんかあ。それに何かちっこいテレビみたいなのも付いてるやん。今、子供の写真が写ってるけど……」「そうや。テレビも見れるし、天気予報も見れる。写真も撮れるし、文字も送れるんや。おまけにゲームもできるんやで」「すごいやん。なんでもできるやん。一回電...全文を読む

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『かつての我が家で少年と』 第四回

かつての我が家で少年と

2009.09.04 (Fri)

  これは夢なんだろうか。いや、似ている気がするだけかもしれない。考えてみれば、いくら自分の顔とは言え、子供の頃のことを鮮明に覚えているはずがない。「君はなんて名前?」「俺か? 大崎守や」 やはり目の前にいるのは、子供の頃の私で間違いないのか。この不思議な現象にそのまま帰ってはいけない気がした。「ほんまにジュースご馳走になってええんかな? おっちゃん、お父さんの友達やねん」「なんや、父ちゃんの友達か...全文を読む

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『かつての我が家で少年と』 第三回

かつての我が家で少年と

2009.09.02 (Wed)

  頭の中で必死で言い訳を考えていると、少年のほうが先に私に問いかけた。「おっちゃん、セールスマンか?」 暗くて顔はよく見えない。「そこに書いてるやろ? 『セールスおことわり』って」 少年の言うとおり、引戸の柱に注意書きの入ったプラスチックのプレートが貼られている。「それに父ちゃんも母ちゃんもいてへんで」「君はここの家の子なん?」「そうや」「こんな時間にどこ行ってたん?」「喉乾いたからジュース買いに...全文を読む

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